この記事のポイント
- 愛知県武豊町の企業版ふるさと納税型地域活性化補助金で、令和8年度採択事業2件が公表されました。
- うち1件が株式会社トクイテンの「武豊町オーガニックビレッジ推進プロジェクト」(事業費2,000万円)。有機農業の推進と地場産品の販路拡大による農業振興が目的です。
- 企業は1回10万円以上の寄附で本事業を支援でき、寄附額の最大約9割が法人関係税から軽減されます(実質負担約1割)。
- 寄附申出書は当サイトのオンライン作成フォームで無料作成できます。
1. 武豊町の「企業版ふるさと納税型地域活性化補助金」とは
愛知県知多郡武豊町は、企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)で受け入れた寄附を原資に、地域課題の解決に取り組む事業者を補助する「企業版ふるさと納税型地域活性化補助金」を運用しています。企業からの寄附が武豊町を経由して採択事業の実施に充てられる仕組みで、寄附企業は税制優遇を受けながら、使途が明確なプロジェクトを支援できます。
武豊町の公表によると、令和8年度は2件の事業が採択されました。うち1件が株式会社トクイテンの「武豊町オーガニックビレッジ推進プロジェクト」(事業費2,000万円・実施期間 令和8年度)で、このほかに空き家対策のモデル事業(事業費80万円)が採択されています。採択事業の全容・寄附要件の一次情報は武豊町公式サイト(採択事業概要)で公表されています。
2. 武豊町オーガニックビレッジ推進プロジェクトの内容
背景にあるのは、農業従事者の高齢化と耕作放棄地の増加です。日本の農業従事者の約75%は60歳以上とされ、武豊町を含む知多半島でも担い手の引退が相次いでいます。本プロジェクトは、この課題に有機農業の産地づくりという形で挑むものです。
採択事業のうち事業費規模が最も大きい「武豊町オーガニックビレッジ推進プロジェクト」は、有機農業の推進と地場産品の販路拡大による農業振興を目的とするプロジェクトです。武豊町の公表資料では、実施内容と期待される事業効果は次のとおり整理されています。
- 契約栽培の実施 — 有機農産物の安定した生産・出荷体制をつくる
- 耕作放棄地の活用 — 使われなくなった農地を有機農業の圃場として再生する
- 農産物販売の拡大 — 地場産有機農産物の販路を広げ、農業を経済的に持続可能にする
事業効果としては、農業の担い手確保、農地の再流通、管理不全農地の予防が挙げられています。「オーガニックビレッジ」は、農林水産省が「みどりの食料システム戦略」の下で推進する市町村主導の有機農業産地づくりの枠組みであり、生産から消費まで地域ぐるみで有機農業を根付かせるモデルとして全国で取り組みが広がっています。
実施事業者の株式会社トクイテンは、ロボットとAIを活用した有機農業の自動化に取り組む愛知県の農業スタートアップで、武豊町では耕作放棄地を再生した有機ミニトマト栽培などを行っています。有機JAS認証を取得した認定農業者・農地所有適格法人であり、収穫ロボットで特許を取得するなど「有機農業×テクノロジー」を軸に事業を展開しています。
リジェネラティブ農業と企業版ふるさと納税の関係はリジェネラティブ農業×企業版ふるさと納税 完全ガイドで、農業分野へのCSR寄附の考え方はCSR×農業ガイドで詳しく解説しています。
寄附が一度きりで終わらない「地域ファンド」構想
トクイテンは本プロジェクトを第一歩として、寄附金が使い切りで消えない仕組みづくりを構想しています。地域の農業者が100%株主・受益者となる農業振興会社(地域ファンド)を設立し、直接の農業支援と資産運用の二本立てで、寄附後も支援が回り続ける状態を目指すものです(トクイテンは株式を保有しません)。
3. 企業が寄附で支援する方法と税制優遇
本プロジェクトへの支援は、武豊町への企業版ふるさと納税として行います。武豊町が公表する寄附要件は次のとおりです。
- 寄附額は1回10万円以上
- 寄附額の上限は採択事業の事業費まで
- 本社が武豊町に所在する企業は対象外(本店所在地ルール。詳細は本店所在地ルールQ&A)
- 寄附の見返りとなる経済的利益の供与は禁止(詳細は禁止される経済的利益の供与とは)
税制優遇は企業版ふるさと納税の標準的な仕組みが適用されます。損金算入による軽減(約3割)に税額控除(最大6割)が上乗せされ、寄附額の最大約9割が法人関係税から軽減されます。
| 税目 | 控除割合 | 控除上限 |
|---|---|---|
| 法人住民税 | 寄附額の4割 | 法人住民税法人税割額の20%まで |
| 法人事業税 | 寄附額の2割 | 法人事業税額の20%まで |
| 法人税 | 寄附額の1割 | 法人住民税で4割に達しない場合の残額(法人税額の5%まで) |
控除額の目安は税額控除シミュレーションで試算できます。寄附手続きの全体像は手続きガイドを参照してください。
📝 武豊町への寄附申出書をオンラインで作成
武豊町公式の寄附申出書を、フォーム入力でその場で作成・PDFダウンロードできます(無料・会員登録不要)。 作成したPDFを武豊町役場へ提出するだけで寄附の申出が完了します。
寄附申込書をオンライン作成(無料) →※ 本セクションは株式会社トクイテン運営受託案件です(PR)
4. 問い合わせ先
寄附の申出・事業の詳細に関する問い合わせは、武豊町の担当課へ直接連絡できます。
- 担当課: 武豊町 経営戦略課
- 住所: 〒470-2392 愛知県知多郡武豊町字長尾山2番地
- 電話: 0569-72-1111
- 公式ページ: 武豊町 企業版ふるさと納税型地域活性化補助金 採択事業概要
武豊町の企業版ふるさと納税の全体像(認定事業一覧・受入実績)は武豊町の企業版ふるさと納税ページにまとめています。
5. よくある質問
Q. 寄附はいつまでに行えばよいですか?
採択事業の実施期間は令和8年度(2026年度)です。年度内の事業実施に寄附を充てるため、寄附時期・受付状況は武豊町経営戦略課(0569-72-1111)へ事前に確認することをおすすめします。決算期との関係は申請締切・スケジュール解説も参考になります。
Q. 寄附企業として公表されますか?
多くの自治体では、企業の同意を得た上でホームページや広報誌での寄附企業紹介を行っています(これは禁止される経済的利益の供与にはあたりません)。武豊町での取り扱いは寄附申出時に確認できます。
Q. 少額(10万円)から寄附する意味はありますか?
あります。企業版ふるさと納税は1回10万円から制度対象となり、実質負担は約1割(約1万円)です。CSR報告書・統合報告書での開示対象にもなり、初めての企業版ふるさと納税の第一歩として選ばれています。開示の実務はIR開示ガイドを参照してください。
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